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ときどきコラム

155

2008年1月12日

昨2008年1月11日「薬害肝炎救済法案」可決

でも、どうにもやりきれなくて、

私(西村)はこのニュースをテレビで見るに堪えませんでした。

以下、山井和則衆議院議員のメールマガジンから転載

   。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆
       やまのい和則の
         「軽老の国」から「敬老の国」へ
             第1050号(2008/01/11)
   。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆〃。☆

    ◆ 与野党議員で肝炎被害者と面会
          〜官僚の壁を越えられなかった与党〜 ◆

  今日11日金曜日の午前。
   参議院本会議で 薬害肝炎救済法案 が可決されました。

  私も久しぶりに参議院本会議場に傍聴に行きました。
   そういえば、前回、ここに傍聴に来たのは、
   郵政民営化法案が否決された、
   例の郵政解散のとき、2006年7月です。
 
   午後は、衆議院本会議で、テロ新法の再議決。57年ぶり。
   昨年7月の国民の民意に反した再議決は 問題があります。

 ◆さて、肝炎救済法案の成立を受けて、与野党議員で、
   薬害肝炎訴訟の原告の方々10名とお目にかかりました。
   報告集会です。原告10名はすべて女性。

  私からすれば、患者さんというよりは、「戦士」に見えました。

  ご自分も長年ご病気で苦しまれ、体調が悪いだけでなく、
   離婚や離職など、さまざま苦労をしながらも、
   薬害肝炎問題を明らかにするために、
   5年間戦ってこられた戦士です。

  国会議員よりも正義感が強く、命がけで戦ってこられたのです。

 ◆この30分の集会で考えさせられたことがありました。

  まずは、与党議員の多さ。民主党議員は少なかったが、
   与党議員は10人以上来ました。

  そして、与党議員の方々が、原告の方々に対して、
   苦労をねぎらうスピーチをされました。
   「長年、大変なご苦労かけた。やっとここまで来ました。
    良かったですね」と。
 
   しかし、末席に座っていた私は心の中でつぶやきました。

  「良かったですね、ではないでしょう。
    長年大変な苦労をかけたのは、
    与党が決断しなかったからでしょう。

   今までずっと原告からの面会要求を拒否し、
    訴訟中だからという理由で、薬害肝炎への対応も拒否。
    『薬害』という言葉すら認めてこなかったのは与党ではないか。

   原告が涙ながらに要望し続けた『一律救済』に
    最後まで反対してきたのは与党ではないか」

 ◆民主党は 過去25回も毎週のように肝炎対策本部会議を開き、
   10回以上、原告や患者の方々の話を聞き続けてきました。
   国会でも何度も何度も、薬害肝炎問題をとりあげました。

  しかし、与党議員の多くは、
   訴訟中という理由で原告との面会を拒否。

  何度、訪問しても、門前払いの事務所もありました。

  寒い冬や熱い夏の涙ながらの原告の座り込みのときも、
   与党議員は一度も一人も来たことがありません。

  そして、やっと秋に はじめて与党議員の会議に
   原告が呼ばれ発言の機会を得ましたが、
   当初、原告に与えられた発言時間はたった10分
   (実際は20分質疑できたようですが)。
   1年以上要望し続けて、やっと正式に会議で話を聞いてもらえたら
   「10分で話してください」。

  しかし、「ねじれ国会」になり、
   民主党が攻勢を強め、状況は一転。
   民主党が肝炎医療費助成法案を参議院に提出し、
   418人の「命のリスト」問題を国会で激しく追及。

  最終的に、福田総理も与党も
   「一律救済」を飲まざるを得なくなりました。

 ◆これは「政治決断」ではなく、「一律救済」を決断しなければ、
   支持率が下がって、政権が持たないからです。
   薬害被害者のためを思っての決断でなく、
   支持率をこれ以上下げないための「決断」でした。

  もし、参議院選挙で「ねじれ国会」になっていなかったら、
   民主党の力がここまで大きくなっていなかったら、
   薬害肝炎問題は、いつまでも解決されなかったでしょう。

  しかし、世論が動き、いざ「一律救済」を決断したら、
   あとは与党議員の動きは早い。
   マスコミの前で原告とも笑顔で談笑。
   今日の集会でも、「後援会ニュースに載せるから」と、
   原告の方々と記念写真を撮る与党議員も。

  原告の方々は私たち議員に対して、切々と訴えられました。

  「薬害に限らず、350万人のすべての肝炎感染者への
    治療費助成が私たちの到達目標です。
    今回の薬害肝炎1000人対象の法案は、
    全面解決の土台ができたわけで、喜んでいますが、
    私たちは満足していません」

  「肝臓がんの患者さんや、カルテのない薬害の被害者は、
    今日の報道をどのように見ているでしょうか。
    いくら法律ができても、法律の対象にならない患者の方々は、
    歯がゆい思いではないでしょうか。
    350万人の医療費助成を実現させるために、
    新たな戦いを始めます」

 ◆そして、最後にある原告は涙ながらに、訴えられました。

  「被害者が、病気に苦しみながらもなお、座り込みをし、
    長年、訴訟をして戦わないと、対策が進まない。
    そんなことのないようにしてほしい!」

  この言葉は、長年、薬害肝炎問題から逃げ続けた、
   いや、薬害肝炎問題を葬りさろうとしてきた
   国会議員に対しての怒りだったように思います。

  そして、その国会議員の中には、
   私自身も当然含まれていると思います。
   私も薬害肝炎問題に関心を持ったのはごく最近ですので。

 ◆最後に何が言いたいかと言えば、
   与党議員も精一杯頑張ったとは思います。

  しかし、厚生労働省の官僚の厚い壁を破れなかったのです。

  「官僚が、『原告には会わないで下さい』と言っている。
    官僚が、『薬害は認められない』と言っている。
    官僚が、『一律救済は無理だ』と言っている」・・・・・・。

  もちろん、厚生労働省の官僚には、
   官僚なりの正義感や見識はあると思います。
   私が尊敬する官僚の方々も多くおられます。

  しかし、その官僚の判断がおかしいと思ったときには、
   政治家が、官僚を説得するなり、
   正さねばならないのではないでしょうか?

  今日の与野党議員の薬害肝炎原告との面談で、
   私は自民党長期政権の根本的な問題を痛感しました。

  素晴らしい官僚の方々は多い。
   しかし、そもそも官僚の方々は選挙で選ばれたわけでもないので、
   思いきった決断はできないのです。

  だからこそ、政治決断をするために、
   国会議員がいるのではないでしょうか?

  政権の支持率が落ちないと、国民の声を聞かない。

 ◆これは、「消えた年金問題」のときと全く同じパターン。
   最初、安倍総理は、
   「不安をあおるな。年金は消えてない」と言っていました。

  しかし、支持率が落ちたら急に、
   「最後の一人、一円まで救済します」と大転換。

  それまでは、
   いくら多くの消えた年金の被害者が泣きながら訴えようが、
   社会保険庁幹部の
   「消えた年金問題は、民主党の言いがかりに過ぎない」
   という言葉を安倍総理は信じていました。

  薬害肝炎問題への取り組みが、非常に遅れたことに対し、
   私も議員の一人として、深く反省したいと思います。
   以上で、メールマガジン終わります。
                    山井和

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    (2008/1/11 読者数 3640 [同内容のメルマガ合計 4166])

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