2008年9月20日
犬より猫が好きです 飼い主にしっぽを振るのは、 好かんです |
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パラリンピック考〜障害者スポーツについて 2008.9.20 いまの日本の取り組み方では、パラリンピックで強くなりません。 たくさんメダルを取る必要もないですが。 その理由、もちろん私見、を述べます。 一つは、国の取り組み方。 日本オリンピック委員会(JOC)は文部科学省の管轄・・・スポーツだから。 日本パラリンピック委員会(JPC)は日本障害者スポーツ協会の内部組織で、 厚生労働省の管轄・・・リハビリテーションの一環だから。 選手各人は、練習時間や場所、資金集めに四苦八苦しています。 「国立スポーツ科学センター(我が国のスポーツの国際競技力の向上を目的とした、 スポーツ医・科学・情報の中枢機関:ホームページによる) をパラリンピック出場選手は使えなかった」 最近の報道で知って驚きました。 ことしのパラリンピック直前になって、日本パラリンピアンズ協会 (事務局長:河合純一さん。自身が競泳選手)が奔走して、競泳の合宿を実現。 しかし、今後使える保証はないとか。 これはつまり、国家による障害者差別にほかならないですよ。 区別じゃない。差別です。 国の施設を原則としてJOC加盟団体にしか使わせないというのは。 ばかばかしいくらい、情けない現実です。 もう一つの理由。NHKの報道姿勢。 大会期間中、毎日50分番組で紹介してくれたのは良いのですが。 メダルのことしか報道しない民放は論外です。 教育テレビで放送するということ自体、パラリンピックは福祉事業扱いという解釈か。 19日夜(再放送20日)の総集編を含め、人間ドラマ主体にしていたことが納得いかない。 純粋に競技として扱っていない。 特定の選手の「障害を負った過程とその後のがんばりの人間ドラマ」を映像化して 何度も繰り返して放映するなんて、安易すぎる。 日本人にドラマがあるなら外国人にもドラマがあるんですよ。 ひとりにひとつづつ。 おまけに二軍のような下手なアナウンサーがやたら思い入れたっぷりにしゃべって、 鼻について仕方なかった。 |
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ことし夏の甲子園・高校野球の新潟県予選に、右手首から先のない投手が出場していました。 投球のたびにグラブを持ち替え、バットは左腕だけで振る。 3回戦で敗れたときのコメント、 「障害を乗り越えて、と言われるのがイヤでエースを目指した」 わたしも、たぶんほとんどの障害者(と呼ばれる人たち)が、同じように思っています。 からだや心に、健常者(と呼ばれる人たち)と違うところがあっても、それは、 自分自身の一部です。 乗り越えるものではなくて、その部分もあたりまえ、生きるうえでの前提条件です。 ずっと主張され続けられてきたことです。 日本国もJOCもNHKも、考え方を変えてください。 JOCとJPCがひとつになる、ことに支障があるでしょうか? こんなことができないのなら、いつまでもパラリンピックで強くなりはしませんよ。 メダルのかずなんてどうでもいいけど。 しつこいなあ(>_<) |