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ときどきコラム

180

2008年11月5日

つぼみよ、夢よ、開け!


バラク・オバマ アメリカ合衆国次期大統領の勝利演説に

単純に感動

 

絶対、暗殺なんかするなよ!!

2008.11.5

日本時間11月5日。

午前中の住宅改修現地調査を終え遅い昼食を摂っていたとき、大統領選の開票が進み、

ちょうどliveで勝利演説が始まりました。

・・・始まるのを待ってだらだらしていたのですが。

開口一番、“Hello, Chicago! ”でした。

オバマさん地元のシカゴでの演説です。この呼びかけだけでも、盛り上がっちゃうよねー。

名演説者の誉れ高いオバマさんですから、全編盛り上がりっぱなし、です。

ニューヨーク・タイムズ「演説動画」

 

わたしは極めて単純に、たった一つの文言にしびれ、ジーンときました。

呼びかけに続く演説・・・

アメリカは、あらゆることが可能な国です。それをいまだに疑う人がいるなら、今夜がその人たちへの答えです。

建国の父たちの夢がこの時代にまだ生き続けているかどうかを疑い、この国の民主主義の力をいまだに疑う人がいるなら、今晩こそがその人たちへの答えです。

この国が見たこともないほどの大行列(投票するために:西村、注)が今日、あちこちの学校や教会の周りに伸びていました。

並んだ人たちは3時間も4時間も待っていた。

人によっては生まれて初めての経験でした。

今度こそは違うと信じたから、今度こそ自分たちの声が違う結果を作り出せると信じたから、だからみんな並んだのです。そしてそうやって並んだ人たちが今夜、疑り深い人たちに答えを示したのです。

老いも若きも、金持ちも貧しい人も答えました。民主党員も共和党員も、黒人も白人も、ヒスパニックもアジア人もアメリカ先住民も、ゲイもストレートも障害者も障害のない人たちも

アメリカ人はみんなで、答えを出しました。

アメリカは今夜、世界中にメッセージを発したのです。

私たちはただ単に個人がバラバラに集まっている国だったこともなければ、単なる赤い州と青い州の集まりだったこともないと。

私たちは今までずっと、そしてこれから先もずっと、すべての州が一致団結したアメリカ合衆国(United States of America)だったのです。・・・

ほんとに、西村って単純でしょ。「障害」に言及されただけで、うれしかった。

If there is anyone out there who still doubts that America is a place where all things are possible, who still wonders if the dream of our Founders is alive in our time, who still questions the power of our democracy, tonight is your answer.

It's the answer told by lines that stretched around schools and churches, in numbers this nation has never seen. By people who waited three hours and four hours, many for the first time in their lives, because they believed that this time must be different, that their voices could be that difference.

It's the answer spoken by young and old, rich and poor, Democrat and Republican, black, white, Hispanic, Asian, Native American, gay, straight, disabled and not disabled. Americans who sent a message to the world that we have never been just a collection of individuals or a collection of red states and blue states.
We are, and always will be, the United States of America.・・・

本で、わたしたちも

「今度こそは違うと信じたから、今度こそ自分たちの声が違う結果を作り出せると信じたから」

そんな選挙をしたいものです。いつかは国家元首を選ぶ選挙を。

 

18年前の受傷、その二年後の障害固定以来、

自分の身体障害を日常生活で気にすることはほとんどなかったのですが、今年になって水泳と自転車を始めてから、感じるようになりました。

「障害って、こういうことか」と。

Disabillityは、「能力障害」のことです。

1980年に世界保健機構(WHO)策定した『国際障害分類(ICIDH)』では、「個人レペルの障害」ととらえた概念です。

さらに「社会レベルの不利」がHsndicapです。

ちなみに、『国際障害分類(ICIDH)』は、2001年に改定され『国際生活機能分類(ICF)』が報告されました。

よろしかったら、こちらもご覧下さいませ「バリアフリー・ユニバーサルデザイン・福祉のまちづくりの系譜」

ところで、「ストレート(straight)」という文言。

これは「ゲイ(gay。男女の同性愛者)でない」を意味する語で、「さすが Democratic」と感じました。

生放送のNHKの同時通訳で「ゲイとレズビアン」と訳したのは、ちょっと意味不明。

その後のニュースでもそのままかなあ。

西村はストレートですよォ・・念のため・・・

 

「いくら前評判が高くても、アメリカ人が黒人を大統領にするという選択をするはずがない」

こんな説が流れていました。

「当選したら暗殺される」とのうわさもあります。

きょうの演説会場の講壇も防弾ガラスに被われていたとか。

 

1963年、わたしが小学校1年生の時にケネディ大統領が暗殺されました。

白黒のテレビで、その場面を衛星放送で見た記憶がかすかに残っています。

『JFK』という映画の冒頭、ケネディ大統領のパレードをテレビで見ている男達が、

「このカトリック野郎が」と悪態をついています。

日本でテレビ放映したときには、カットされていましたが。

アメリカという国の自由や民主主義、差別の実態など、わたしたちにはわかりません。

でも、暗殺やテロなど、たった一人でも実行できます。

絶対、そんなことするなよ!!

 

 

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