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ときどきコラム

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2009年10月4日

難しい研修会でした

〜「理由書」に本来求められていない内容を要求する保険者(行政)が、

バカだ〜

 9月15・16日、秋田県住宅改修研修会の講師を務めました。

15日は《基礎編》

あまり住宅改修にたずさわった経験のない、ケアマネジャーや福祉用具事業者、行政(保険者)の担当官も受講。

『ケアマネジャーに必要な住宅改修アセスメント技術』という研修用ビデオを使用し、「ニーズの発見およびニーズとディマンズの調整」についてグループワーク。

また、簡単(ほんとうは簡単ではなく、「よくある」)工事例について改修案を作成してもらいました。

終了後、受講者に提出してもらったアンケートに「講師はひとりよがりだ」との意見があり、ちょいと落ち込む。この意見は、私の技術的な手法についてか、改修の進め方についてか、保険者への批判に対してか・・・すべてに対して?主催者さんが同様な感想を抱いたなら二度と「お呼びでない」でしょうね。

翌16日は《応用編》

予期せぬことでしたが、基礎編受講者の四割が続けて受講。

前日と重複する事柄も、大切なことは二日続けて述べました。

受講者から要望の多い「理由書の書き方」「見積のチェック要点」に時間を割く。

『ケアマネジャーに必要な住宅改修アセスメント技術』研修用ビデオを私なりに活用して、実際に理由書を作成してもらいました。

事後のアンケートで好評の意見があり、ほっとしました。

私の見解は、「ケアプランを作成できるなら、理由書作成などむずかしくないでしょう」と言いたい。しかし、ケアマネジャーにとっては専門用語の使い方や、保険者の要求に振り回されていることがあるようです。

保険者によっては、理由書に例えば「手すり一本一本の位置、長さの数値を明示せよ」などと要求するところがあるらしい。

まったく、大バカな要求だ。

このような事細かな内容は、写真や図面に表記したり口頭で説明すれば事足りることです。ケアマネジャーを困らせたいのか、できるだけ支給したくないのか。

理由書は「何のための住宅改修か。改修によってどのような効果があるか」を表現すれば良いはずです。

どこの役所にも、住民を困らせて喜んでいるような官吏がいるものです。

毎年同じような写真を掲載してごめんなさい。だって、こんな光景が好きなんですもの〜。

東京駅20番線

奥・東北新幹線(八戸行き)広軌1435o専用。

手前・秋田新幹線は田沢湖線の狭軌1067oも走るので、連結してkissしたまま走ります。

盛岡駅で離ればなれに。

パックに大正4年開業時の面影を残す東京駅ドーム屋根がちょこっと見えます。辰野金吾設計。いつまでも残してください。

 

東北新幹線は一ノ関から北で北上川と絡み合うように走ります。写真は新花巻駅を過ぎたあたり。

静岡や東海道沿線では、このような水量の多い川を見ることはあまりないので、新鮮な風景です。

研修初日のグループワーク。

ビデオを視ての意見交換や、作図に取り組んでもらいました。ケアマネジャーが図面を描けるようになる必要はありませんが、少なくとも図面を読めるように、「業者任せ」にしないように。

ケアマネジャーの責務は、改修案の立案ではなく、マネージメント、調整役です。ただし、「私は素人だから」などと言ってもらいたくはありません。そのための研修でもあります。

今年は帰路に航空機利用。

翌日午前中の打ち合わせに間に合わせるために。

16:30に研修終了後、当日中に浜松へ戻るには飛行機を使うしかありません。

出発ロビーのなまはげさん。こんな格好で歩かれては子どもが泣き出します。秋田駅近くの居酒屋の客引きがこの格好で立っていましたが、おとなでも夜遭遇したらかなり怖い〜。

日没頃、翼の向こうは日本海。

羽田〜品川経由で浜松まで戻ると、秋田新幹線利用より1時間ほど早い。費用は約1万円飛行機のほうが高い。

どっちが徳か、時間に余裕があるか、鉄道が好きか飛行機が好きか。

それにつけても、静岡空港は無用の長物。JALが撤退の意向表明は当然でしょう。開港当日から満席にならないんですよ。ああ、静岡県民はなんで空港建設推進派の知事を選び続けたのでしょうか。

 

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