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ときどきコラム

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2010年5月17日

5月15・16日、

日本居住福祉学会第10回大会に参加してきました

 

会場最寄りの飯田橋駅、東口。

赤いキャップのおじさんから「THE BIG ISSUE」を購入。

初めて販売している人に出会ったので。

 

ニュースでみて知ってはいたのですが、

浜松では買えません。

 

「300円のうち、160円が販売者の収入になります」

 

 

今年の会場、法政大学市ヶ谷キャンパス。

左は初日の会場、外壕校舎。

右側は55年館と58年館。

初日、設立10周年記念フォーラムの会場。

閉会後、ほとんどだれもペットボトルを片付けようとせず。

この後、スタッフの片付けを手伝いましたが、

気分はトホホでした。

こんな場ではスタッフに任せるのがあたりまえなのでしょうか。・・としたら私が非常識。

宿泊先はもちろん自分で手配。

私は歩いて10分ほどの九段会館にしました。

1934(昭和9)年竣工、二・二六事件では戒厳司令部が置かれた建物。

 

 

設計は同潤会アパートの川元良一。

外壁の大型タイル(テラコッタ)。

屋内階段。

今も手入れの行き届いた、現場施工のテラゾ(大理石を種石に使ったモルタル)やしんちゅうパイプの手すりがうれしい。

二日目の会場は55年館。1955年竣工らしい。

しっかりした鉄筋コンクリート躯体の現し(あらわし)仕上げがステキ!合板ではない型枠の目、断熱・吸音材としてコンクリートに打ち込んだ木毛セメント板、劣化がみられないコンクリート。

しっかりした施工管理がしのばれます。大事に使い続けてもらいたいものです。

「研究発表」のプログラム。

興味ある方は拡大してご覧下さい。

不親切でごめんなさい。

学会奨励賞受賞のお二人から本を頒けていただきました。

神野武美氏は朝日新聞記者。

受賞の理由:

居住福祉資源の概念を、居住福祉学・経済学・社会学・哲学・政策学・民俗学など広範な知見と現地の視点から検討し、現代社会の仕組みの限界を明らかにし、新たな「哲学・思想」の可能性を定義されました。・・

法政大学講師・海老塚良吉氏

受賞の理由:

民間非営利組織における住居の取り組み活動について丹念な事例を研究し、わが国ではじめて本格的な実証研究として「NPOが豊かにする住宅事業」をまとめ、住宅政策における新たな役割と活動の可能性を明らかにされました。・・

 

私(西村)は、自分の仕事の進め方、事業形態、何をすべきなのか、いつも迷い、考えてきました。そうこうするうちにもう独立開業から丸8年経過してしまいました。(ワールドカップサッカー日韓大会の2002年でした。わかりやすいでしょ?)

この本が、海老塚氏が、私のこれから歩む道を指し示してくれるかもしれません。あまりに他力本願でしょうか。

私の今の仕事のしかたは最善か。依頼された仕事だけ、設計・コーディネート・施工まで責任をもって引き受ける・・この形が最善か。あまりに対象が狭すぎないか。視野が狭すぎるのでは・・・こんなことを思い続けています。

定(停)年退職がないですからね。死ぬまでこんなことを考え続けているのでしょう。

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