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ときどきコラム

57

3月14日号

何歳まで仕事をしますか

46歳で孫が与えられ、長女もこの4月には大学院で学びながら病院で働くことになりました。
「もう疲れたし、そろそろ引退してもいいのかなあ」などと漠然と思っているのですが、先週の金曜日(3月12日)にで考えさせられるニュースに触れました。

その一
朝日新聞の夕刊に掲載された川喜多二郎氏のコラム。ご存知KJ法の創始者。83歳ですが研究所を主宰し『発想法』のさらなる普及を目指していらっしゃる。
「あと10年は元気ださなあかん」(京大卒の関西人らしいです)

その二
NHKテレビのにんげんドキュメントでみた『るみばあちゃんの讃岐うどん』。3月16日深夜にBSで再放送あります。
昭和32年(私の生まれた年!)にご主人と始めたうどん工場、ご主人が亡くなってからも一人きりでうどんを手作りする池上留美子さん。
年中無休でうどんをつくり、売れ残ったら「ひと玉も無駄にしたくない」と自転車で売り歩く。きっと体が動く限り働き続けるのでしょう。

今年の1月末、浜名湖近くの農村地帯を通りかかったときに撮影。

この人も、きっと体が動く限り野良仕事を続けるでしょう。

以前にもこのコラムで書きましたが、102歳の西陣織プロデューサーさんが「95歳が体力のピークだった」と話していらっしゃいました。
目標さえあれば何歳になっても気力は衰えない、ということですね。

いえ、目標などなくても、昔(ほんのちょっと前まで)人は体が続く限り働くのが当たり前だったのでしょう。
生きるためというより、働くことが=(イコール)生きることだったんですね。

「何歳まで仕事をしますか」不遜で愚問でした。
サラリーマンが定年(「停年」がほんとうらしい)で気力を失うというのもわかります。仕事をしなければ何をすれば良いのかわからないという感覚。

幸いにも私は自営業で停年がありません。
私も、体と頭が動く限り働き続けるでしょう。
後継者がいない事がちょっと不安ですが、それでも良し、神様が必要とされればふさわしい人を備えて下さることでしょう。

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