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ときどきコラム

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2006年8月27日

秋田県介護実習・普及センターでの【福祉用具・住宅改修研修】を終えて

続けて3年目の講師を務めてきました

 

8月23日

秋田は遠いです。東海道・東北・秋田新幹線と乗り継ぐと、JRの営業距離は900qを超え、6時間かかります。

「羽田から飛行機で」という手段もありますが、費用は+1万円、短縮できるのは1時間。

どちらを選ぶかは本人の趣味次第でしょうか。

写真は東京駅にて。秋田新幹線の愛称は「こまち」。

startからkissしたままで走り、盛岡で八戸行きの「はやて」と離ればなれになります。

盛岡から先は在来線の田沢湖線・奥羽本線を走ります。

新幹線なのに踏切のある線路を走るというちょっとした違和感、

ちっちゃなちっちゃな「小岩井」等の駅を通過します。

8月24、25日が研修会でした。募集定員各80名でしたのに応募した方が多く、両日とも約150名の方が受講。ケアマネさん中心ですが、PT・OTさん、設計事務所や工務店、福祉用具販売店や行政の担当者さんも。ありがたいことです。

私の掲げたテーマは『役に立つ住宅改修とするために』

このえっらそうな講師(西村)が、

「改修しても使い方を説明できますか?役に立たなきゃしょうがないでしょ?」などと主張したわけです。

写真手前は講師の手元のノートパソコン画面。「演習課題」に取り組んでもらっているところです。西村作成の図面に改修案を書き込んでもらいました。「これくらいできなきゃ住宅改修の担当なんてできませんよ」「現地調査や打ち合わせで誰が改修案を提示しますか?施工業者に主導権を握られていませんか?」などと発破を掛けながら。

慣れていない方には厳しい内容だったでしょうが、ショック療法も必要かなと思いまして。一問目は手が動かない受講生が多く心配になりましたが、二問目以降はかなりスラスラと。

 

8月27日

帰路立ち寄った小岩井農場。

1891(明治24)年開設、民間最大の農場。

写真左:岩手山を望む

写真左下:1907(明治40)年建設のレンガサイロ。国の有形文化財

写真右下:宮沢賢治の詩碑

 すみやかなすみやかな万流流転のなかに

 小岩井のきれいな野はらや牧場の標本が

 いかにも確かに継起するといふことが

 どんなに新鮮な奇蹟だらう

    心象スケッチ「春と修羅」『小岩井農場』パート1より

 

 

同じく、立ち寄った花巻市にて。宮沢賢治生誕の地。

写真左:賢治が羅須地人協会を設立した地に立つ案内看板。

写真左下:看板のある台地下、南側に広がる田や畑。岩手の地で里山の美しさと維持管理のたいへんさを目の当たりにしました。

写真右下、その下2枚:

県立花巻農業高校内に移築され残る羅須地人協会の建物。

この学校の前身・稗貫農学校の教師を退職後、賢治は農業の農民の意識改革を目指し協会を設立。村の青年たちに農業を指導したり芸術概論を講義、レコード鑑賞会や楽器演奏会なども催したといいます。

いまでも高校内の案内には「賢治先生の家」とあります。

ずっと愛されているんですね。

 

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