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ときどきコラム

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2006年9月15

ごめんね、就職希望の学生さん

9月15日

昨日のことでした。当事務所、といってもこどもが独立して空いた部屋にOA機器を入れただけで勉強机を執務に使っている情けないSOHOです、に電話がかかってきました。

「A大学のBと申します。御社に就職を希望しているのですが」

へっ?何ですと?

青天の霹靂というか鳩に豆鉄砲というか、ほんとに驚きました。

工学部建築学科でユニバーサルデザインを学んでいて担当教官に西村を薦められた、というのです。

丁重にお断りしました。一人で細々と住宅改修の工事だけを請け負い所得はわずかばかり、昨年は所得税非課税だったこの事務所ではとても従業員を雇用する力はありません。

その夜、私はたいへん落ち込みました。

自分のしている仕事はいったい何なんだろう。一人の従業員も雇えず自分が倒れたらハイそれまでよ〜、の事業所って。良い仕事をしているという自信があるならもっと事業を拡大し、より多くの人に役立つ手段を高じるべきではないのか。自信がないのか、やる気がないのか。

このホームページを見てくれていると言ってくれた学生さん、ごめんね。

写真のようにお金を掛けないで何とか役に立つことを心がけ、小さな工事がほとんど、全工事の1/3は5万円以下の吹けば飛ぶような超零細個人事業者です。大卒の前途ある人にきてもらっても、建築士受験の参考にもなりません。

もっと生活が成り立って自分のためにもなる有望なところで働いて下さることを願っています。ユニバーサルデザインの知識がすぐ役立てるような企業は少ないと思うけど、どこかの設計事務所か建設会社か行政機関か・・・与えられた仕事のなかで学んだ専門知識を是非活かして下さい。どうかその意識を、意欲をなくさないでね。

企業人として、一市民として、きっとその知識が役に立つことがあるから。

それにしても自分の力のなさにいまさらながら気づかされ、愕然としてしまう出来事でした。

9月10日

彼は想像以上の速度で活動しています。すさまじい食欲でアサガオの数少ない新芽を食べながら移動しています。ちょっと目を離すと数十pは動いており見失ってしまいます。

9月9日

夏の終わりです。2階窓の日除けを兼ねているアサガオもそろそろ伐採しようかと思いながら水をやっていたら・・・体長約10pの青虫くんに気づきビックリ。「あんたここで生まれ育ったの?」今まで彼の存在を知りませんでした。

擬態なのでしょう、体色は枯れ葉に近く、また鈍重そうに見えますが動きはなかなか速く、数分間目を離すとどこにいるかわからなくなります。

アサガオの新芽をあっと言う間に食べてしまう旺盛な活力。この秋に成虫になるのか、サナギで冬を越すのか。

三年前このサイトでも報告しましたが、サナギを屋内に入れて観察していたら見事に失敗、死なせてしまいました。今度はサナギから成虫まで何とか見届けたいものです。

 

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