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ときどきコラム

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2006年11月8日

小規模多機能型居宅介護”だれが運営できるの?

11月8日(水)08:38

『安物デジカメで100q先の富士山も撮れます』シリーズ?

ほんとに久しぶり、3階の窓から富士山が見えました

きょう11月8日(水)の午後、仕事を休んでセミナーを聴講してきたので報告します。

介護の現場から「共に支え合う地域づくり解説セミナー」

〜在宅生活の支援と小規模事業所の役割〜

共催:静岡県、静岡県宅老所・グループホーム連絡協議会

(「解説セミナー」って不思議な名称だと感じません?)


宅老所(託老所、の誤字ではありません。念のため)や小規模デイサービスセンターで地道なケアの実践を積んでいる皆さんの活動報告には頭が下がりました。

そもそも宅老所は、「特養は収容施設になりそこには生活がない」と実感した介護従事者が、制度もない中で始めた地域密着型の「肩を寄り添う」ような生活の場。私も特養で介護職をしていた頃には「これは必要悪だ・・・」と感じていたものです。「そんな気持ちで良い介護ができるか!」と叱責されても当然です。

10年の実績がある某宅老所の代表者さんによれば「本年4月の小規模多機能型居宅介護制度化に伴って手を挙げようと(衣替えしようと)したがあきらめた。運営基準が厳し過ぎる。人件費などで経営が成り立たない。財政基盤のしっかりした社会福祉法人などでなければ無理」

ところで、プログラムには〔パネルディスカッション〕と銘打ってあったのに、いつまで待ってもディスカッションが始まらない。〔実践報告会〕の如く資料を読むだけのパネリストもいるし、県の担当者も資料を読み上げるだけ。

受講者席から西村が挙手して質問と要望。

「パネルディスカッションになっていない。資料に拠れば現在、県内の小規模多機能型居宅介護事業は10箇所あるが、内9事業者は営利企業(運送屋や薬品会社も。ただのビジネスなのか)1事業所がNPO法人。『指定・監督する市町村は柔軟な対応ができる』となっていても、実態がこれでは、経営に体力のある法人でないと設立運営できないということか?県の担当者もパネリストなんだから議論して欲しい」

県担当者の回答「許認可の基準を満たしていれば認めざるを得ない」。当たり前じゃん。法律や規則なんてそんなもんなのはわかってる。

小規模多機能型居宅介護の可能性を考えたいとセミナーを聴講したけれど、失望感をもってしまいました。

それでも、浜松の小規模デイサービスセンターが小規模多機能型居宅介護立ち上げに向かって準備していることをうかがい、少しは希望ももてました。閉会後、この代表者さんに「見学にうかがいます。いろいろ教えてください」と約束してきました。

それにしても、この種の催しでシンポジウムなのかパネルディスカッションなのか、いい加減に銘打たれていることが多い。主催者はよーく考えて開催していただきたい。

『安物デジカメで月も撮れます』シリーズ!

そんなのあったっけ?

11月5日は満月でした。

昇ってすぐの17時32分、東の地平線から仰角5°程度。

この角度では白内障のごとく、例えが悪いなあ・・・黄色、大気の状況によっては赤くも見えます。

焦点距離:58o

露出時間:1/6秒

絞り値:F8.0

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