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ときどきコラム

127
2007年1月7日

1月7日

夕方、集配の最終便に間に合うように郵便局に行った帰途、この現場に遭遇。まわりで近所の人が立ち話「えらい目にあったねえ。テレビでやってたもんねえ・・・」

ん?いつも日曜日は教会から帰宅してから夜までテレビも見ないので、このニュースを知りませんでした。

強風で近所から屋根材が吹き飛ばされてきたらしい。たまたま他に写したい箇所があり持参していたカメラで撮影。

裏側にまわり、向かいのマンションの屋外階段から見るとご覧のの有様。

自動車修理工場兼住宅の屋根が見事に飛ばされています。後でニュースを見ると、当日朝6時過ぎの出来事で、浜松では最大瞬間風速26mだったとのこと。

 

屋根吹っ飛び事故

この写真からわかること

・・・屋根葺き材の金属製折板がそのままの形で、躯体に固定されているべき母屋(もや)材がついたままで、まるでおにぎりの海苔のごとく見事にはがれています。

母屋と小屋組の固定方法に問題があったことがわかります。

母屋材自体も一般に鉄骨が使用されるのですが、木製で断面形状が小さい。

つまり、手抜き工事といわれても然るべきかな・・・

周囲、浜松地方全体でもこの日、屋根が飛んだ建物は一つもないようです。

考えようによっては、屋根が飛んだだけで済んで負傷者もなく、幸運だったともいえます。

屋根の固定がもっと堅固であったなら、この家屋自体がひっくり返っていたかもしれません。

他山の石・・・というか「サザンの意志は桑田の意志」というか、

「人のふり見て我がふり直せ」というべきか。

手抜きはあかん(-_-;)、という教訓でした。

手抜き工事は、人の財産どころか命をも簡単に奪うかもしれないのです。

みなさん、設計・施工・監理業者選びは金額だけで判断しないでくださいませね。

 

 

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