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ときどきコラム

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2003年6月9日号


ちょっと悲しき張り紙
これは、先週手すりを取付けたお宅で「住宅改修費支給申請」に添付する写真です。
既に、便器脇に横手すりが取付けてありましたが、ドアからの出入りと立上がり用を兼ねて縦手すりを取付けました。
便器のフタに、「紙おむつを洗わないで下さい」との張り紙が。

82歳のご婦人。ご家族は皆勤めや学校に通い、日中独居です。
少し痴呆症状があって、紙おむつを便器の中で洗ってしまうらしい。

以前のコラム(2003年4月7日号)でもかきましたが、私は祖父母に育てられました。
洗濯は、洗濯機も使っていましたが、小さなものは祖母が手で洗っていました。
中学生くらいになると「靴下くらいは自分で洗うように」と言われ、私たちもそうしていました。
家には風呂はなかったので銭湯に通っていましたが、祖母は自分の下着類は銭湯で洗っていたようです。

祖父母の年代くらいの人は、「入浴のついでに自分の下着くらいはついでに洗う」は当然だったのでしょう。
紙おむつを便器で洗ってしまうのは・・・「恥ずかしい」という思いもあるのかもしれません。
同居のご家族にとっては後片付けも含め、辛いことでしょう。

「親や祖母を敬え」と理屈ではわかっていても、自分の身内で同居なら、第三者ではわからないさまざまな出来事と思いが交錯するでしょう。

旧約聖書、レビ記19章32章
「あなたは白髪の老人の前では起立し、老人を敬い、またあなたの神を恐れなければならない。
私は主である」

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