ホームページへ戻る

「ときどきコラム」トップに戻る

ときどきコラム

205

2010年7月7日

 

ケアマネジャー対象の研修で、

何を語るべきか

ワシも秋田で考えた

 

7月5・6日、秋田市内で研修講師を務めました。

相変わらず、東北新幹線はやてくんと、秋田新幹線こまちさんは、人目もはばからず接吻したまま走ります。

「だって、盛岡で引き裂かれる運命だもの」

帰路は別のパートナーとくっつくけどさ。

 

秋田では、毎年、ケアマネさんだけでなく関連諸機関として保険者である市町村担当者・地域包括支援センター・建築業者・福祉用具事業者・PT・OTさんも受講されます。

写真2のようにグループワークにも取り組んでもらいます。

研修用ビデオを視聴し、「専門職との連携」について意見交換を。今年は住環境の評価、理由書の作成まで挑戦してもらいました。

研修の前後に提出してもらうアンケートには、「こんな研修をして欲しい」という項目もあります。

要望の中でも多いのは、「理由書の書き方がわからない」

様式のP.1はむずかしくないはずです。なぜなら、ケアプランが書けるなら内容はその一部、ずっと簡単ですから。

しかし、p.2は皆さんちょっと苦労しているもよう。何がむずかしいのでしょう?

ひとつは、専門用語が苦手。敷居・上框・建具・引き違い戸・階段の蹴上げ・・・用語の知識があやふやなので、文章に自信が持てない。

そして、研修の場で気付くのは、「改修案がまとまらない」から。これは当然です。改修案が確定していなければ書けるはずもありません。

この解決策は簡単。「改修案が決まってから書く」に尽きます。実務では、現調の時点で既に理由書作成済みのケアマネさんもいますが・・マジメ過ぎです・・

アンケートでの意見やこれまでの研修、日々の実務経験を踏まえ、これから研修で学んでもらうべき内容は次のような項目と考えます。

ケアマネは「住宅改修のコーディネーター」とならざるを得ないことが多いようです。

「住宅改修でケアマネは何をすべきか」徹底的に考えたい。

「理由書は業者が作成してあたりまえ」と考えているケアマネは研修を受けなくて結構。

○住宅改修で必要な建築知識

  あくまでも最低限の。そして、建築業者と共通言語を持ち、ケムニマカレナイヨウニ。

専門用語。図面の読み方と簡単な描き方。

見積書の読み方とチェックのしかた。

いい加減な業者の仕事は、図面や見積書に表れます。基本を抑えておけば、そんな業者のルーズな仕事を見抜くことができます。

「ケアマネのための図面講座」なんて高い料金を取るナントカ協会とかの業者もありますが、一日掛けて学ぶ必要もありません。ツボを押さえるには半日もあればよい。

○理由書の書き方

何をどのように書けば良いのか。

小学校でも勉強する5W1H。

だれが、ナニで困るから、ナニをどうすれば、ナニができるようになる。

改修案を決定してから書けば簡単でしょう?

○工事の諸例。

こんな改修の方法もある。

こんな用品の使い方もある。

こんな制度の使い方もある。

こんな申請のしかたもある。

でも、やはりケアマネの負担は重いです。

住宅改修をサポートする組織をNPOとして立ち上げ、

より良い介護保険の利用・より良い住宅改修の普及のために働くべきか。

ソンナヒトニワタシハナリタイ。

写真3

会場に来てくれた矢崎化工さんの展示車。わざわざ仙台から。

写真4

会場にも咲いていたタンポポ?

介護・実習普及センターの担当者さんには「違うでしょう」と一笑に付されましたが。キク科の植物であることは確実なようです。西村はタンポポも知らない、そんな男なんですう。

 

研修を終えた翌日、秋田駅近く、千秋公園を初めて見物しました。

久保田城跡を整備した公園。

もともと天守閣がない城で、写真は再建された表門。

看板の図面にメートル法の寸法が記載されていますが、尺=303mmの倍数であることがわかります。

お堀のハス

 

このページのトップに戻る