2011年11月7日
孤高のヒトか | |
ほぼ、敗北宣言 住宅改修工事の依頼件数が激減。 2011.11.7 「2002〜2010年度 工事実績」でもお伝えしていますが、相談・依頼の連絡をくださる方の85%は居宅介護支援事業所か地域包括支援センターからです。 その中でもっとも多く連絡をいただく支援事業所の施設長さんにたずねました。この事業所から4ヶ月以上、連絡がありませんでした。 「私どもが担当した工事で、何か不都合がありましたでしょうか? いま、住宅改修工事はどうなさっていますか。」 予想はついていましたが、次のような回答でした。 「住宅改修工事の理由書を書いてくれる業者があって、ケアマネがそこへ依頼するようになった」 そうですよね。 そのほうが楽に決まっています。 担当ケアマネジャーによる理由書の作成は、介護保険制度開始当初から義務づけられています。この頃から、「理由書を書きますよ」という業者がいるとは聞いていました。担当ケアマネさんの名を記入し押印さえすれば、だれが書いてもわかりません。 さらに、2006(平成18)年度から理由書の様式が定まり「めんどくさくなった」という意見を聞くようになりました。 また「理由書作成支援費」として2,100(または2,000)円支給されていた制度が2003(平成15)年に変わり、担当ケアマネさんが作成した場合は支給されなくなりました。この時には、ケアマネさんから「住宅改修なんかやりたくない」という意見さえありました。 住宅改修工事は100%受注産業です。当事務所の収益は高卒初任給を下回るようになりました。 私は理由書を書くことで工事を紹介してもらうことはしません。 清貧をよしとします。 自分で「私は清い」と言うのはおかしいですね。赤貧というほど困窮してはいないですし。当分は、できるところまで、貯金を食いつぶします。 ありがたいことに、わずかですが、私に住宅改修工事を紹介してくださるケアマネさんがいます。浜松市内の二事業所くらい。 他に、「他の業者ででうまくいかなかったから・・・」という理由で紹介いただく案件がいくつか続いています。そのうちのひとつが、次の工事です。 |
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壁芯で、間口3尺(910o)×奥行き3.5尺(1,050o)のトイレ。 和式便器を洋式便器に取り替える。 |
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地域包括支援センターさんから電話での依頼。 「利用者は79歳の女性。独居。腰椎圧迫骨折、要支援1。歩行に支障はないが、立ち座りが不安定。 ある業者に見積もってもらったら、『洋式に取り替えるにはトイレを広くする必要あり。40万円はかかる』と言われた。予算がない。何とか安くできないか?」
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当方で提案し、実施に至ったのは『コンパクトリモデル便器』TOTO製を使った案。 ロータンクの形状が直角三角形。部屋の隅から、便器を45°に設置できます。 体格が極端に大きい、体重が90sもあるかた、には難しいですが、標準的な体格のかたなら十分使えます。 見積金額は、手すり1本を含めてちょうど20万円ほど。住宅改修費支給限度基準額で収まります。 工期も、壁を張り替えても1日で済みます。トイレを広くするなら2〜3日はかかります。 ただし、今回は利用者さんの要望で暖房便座を使用しました。温水洗浄便座(ウオシュレット)の場合には便座の差額分が増額になります。 |
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理由書はだれが書いてもわかりません。 住宅改修工事をする業者には、何の資格も必要ありません。 ケアマネさんが、理由書を書いてくれる業者に依頼されても、私には何を言う権限もありません。当然です。 故に、住宅改修工事の受注について、ほぼ敗北宣言します。 それでも私に依頼してくださるケアマネさんがいることに感謝。 おかげさまで(?)この頃、少し、時間に余裕ができました。 住宅改修についてのご相談がありましたら、当事務所までご連絡ください。 電話・ファクス 053-457-3570
日本中どこでも、施工は無理としても、、 ご相談や設計ならお引き受けできます。 もちろん相談だけなら無料です。 交通費をご負担いただければ喜んでおうかがいします。 被災地、東日本大震災や奈良・和歌山の洪水被害に遭った地域で お呼びいただいてお役に立てればうれしく思います。 どこからでも、是非、遠慮なくご連絡ください。
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