2011年11月23日
天使の羽根、みたいな雲でした。 前回、「住宅改修工事の受注が激減」という記事を書いたばかりですが、不思議なものでまた忙しくなってきました。ケアマネさんからでなく、病院のMSWさん(この頃「地域医療連携室」という部署が多いですね)からの紹介など。このホームページをご覧になったわけではないようですが。 睡眠時間が5時間くらい取れていたのは数日だけでしたが、やっぱり、忙しい方が私の性に合っているようです。 |
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浴室の手すり取付けについて 問い合わせにお答えします。 |
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数日前、当事務所に電話での相談がありました。 「特養ホームの介護職員です。’個浴’の浴室での介助に困っています。 どのように手すりを取り付ければ良いでしょうか?」 メールで次の写真を送付いただきました。 「写真の@とAにつかまって浴槽に出入りしています。」とのこと。 ご質問者の了解を得て、このホームページ上でお答えします。 読者のかたで、「他にこんな方法があるよ」など、 ご意見がありましたら、是非メールでご提案ください。 |
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個浴というのは、機械浴を用いずに、一人用の浴槽によって行う、家庭に近い入浴方法ですね。この浴槽はTOTO社製「いたわり浴槽」。座位からの浴槽出入り用として腰掛けるスペースがあり、手すりも付いています。 写真中@は、シャワー掛け兼用縦手すりです。 この取付け位置は、浴槽の出入り用ではなくシャワーいすからの立ち上がりと立位保持のためだけに取り付けたと思われます。浴槽の出入り用としてとりつけるなら、もっと浴槽に近づけるべきです。 Aは湯水の混合水栓。当然、手すりを兼ねる物ではありません。やけどの危険もあります。しかし、一般家庭でも、この位置にある水栓を浴槽出入り時には手すり替わりに使っていることが多いようです。出入りの際にバランスをくずすようなかたは、「わらをもつかむ」ように、なんでもかんでもつかんでしまいます。この位置に窓があれば窓桟に。なんでもかんでも。 今回のご質問は「@とAをつかむ」ということですから、 当然「立位で浴槽をまたぐ」かたを対象として、以下、私の意見を述べます。 立位での浴槽またぎができない場合は、浴槽の背側(写真では手前側)に腰掛けて、座位からの浴槽出入りをしていると想像できます。一般に、この写真に写っている浴槽は左上下肢が使えるかた用ですので、左右対称形の浴槽も別に設けられているのでしょう。 |
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第一案−1 横手すりを取り付ける。 この写真のお宅でも、「水栓につかまっていた」とのこと。 縦手すりを推奨するテキストも見受けられますが、 このように横手すりを浴槽と洗い場側にまたぐ形に取り付ければ、またぐ動作中に手すりから手を離さずに済みます。 |
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第一案−2 さらに、このようにL字型手すりを設けると、「浴槽をまたいでから座るまで」の動作をより安全に行うことができます。 |
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第一案−3 既製サイズではなく、浴槽用にもこのような組み合わせ型部材があります。パイプを必要な長さにカットし、接続部材を組み合わせます。 この写真の右側のようにな形状に組めば、利用者の安心感も増すでしょう。「ちょっとじゃまかな〜」感もありますが。このお宅の場合は、立位での浴槽またぎがかなり難しいかたでしたが、「座位からの浴槽またぎはイヤ」という強い要望で取り付けました。 |
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第二案 浴槽用手すりを使う。 介護保険なら、福祉用具の対象品。工事が不要です。不要なかたの入浴時には簡単に外すこともできます。 でも、施設ならもう試用なさったかも。うまく使えなかったのでしょうか? この写真のお宅では、またいでからすわるまでの動作を助けるためにL字型手すりを取り付けました。 |
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第三案 可動式手すりを使う。 特に小柄な対象者の場合、第一案の手すりが「遠すぎてつかみにくい」と感じることがあるでしょう。介助者が脇から支えるなどのサポートで済むかもしれません。 このような場合、「浴槽の真ん中あたりに」手すりがあれば、浴槽をまたいですわるまでずっと手すりにつかまっていられます。 これを可能にするのが可動式手すりです。 写真:上の製品は横回転型ですが、はね上げ型(写真:下。上下に動かす方式)のほうが扱いやすいでしょう。入浴者のじゃまになりません。 |
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