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ときどきコラム

221

2014年2月10日

 

 

西村事務所廃業のお許しを乞う。

私は今、福島で働いています。

 

あなたは今、福島はどのようになっていると思いますか。

福島の人たちはどのように生きていると思いますか。

福島のことを考えたことがありますか。

 

東京ではきょう、原発容認の自民党が推す候補が知事に当選しました。

除名した人を推す?そんなことは平気です。

「汚染水はコントロールされている」と大うついて、

オリンピックを誘致する人が総理の自民党だもの。

IOCはそれを承知で、リスクは日本が負えばよい、と判断したのでしょう。

 

つい数日前に撮影しました。

1階が津波で押し流されたまま、解体も再建もできないお宅。

まだまだまだまだこのような家屋がたくさんあります。

 

 

 

所轄の税務署に、昨2013年12月末日をもって廃業を届け出ました。

休止のつもりでいたのですが、税務署への届け出には「休止はない。廃業となる」とのことで。

さらには個人事業の身の軽さ、いつでもまた開業できるわけです。

 

では、なんでこのサイトが残っているの?

それは私が介護保険開始以来携わってきた住宅改修の遺産(?はなはだ大仰な)

を残しておきたいと思ったので。

実のところは不確定要素ばかりなのです。

いつまで福島で働くのか、その後何をするのか、

これからどんなかたちで思いを主張するか。

ツイッターやフェイスブックはどうも肌が合わない。

というわけで、この名前でサイトを残す次第です。

 

2002年4月1日に開業以来11年9ヶ月間、

西村事務所のサイトをご覧いただきまことにありがとうございました。

個人事業ゆえ、特にどなたに対しても責任は負っていないのですが。

それでも、いつも工事を依頼してきた職方や、

私に住宅改修のご相談下さっていた、支援事業所や地域包括支援センターの皆さんには、

少なからずご迷惑をお掛けしました。

申し訳なく思っております。

 

ではなぜ私が福島で働くのか。

今まで、まったく福島という土地には縁がありませんでした。

2011年3月11日までは。

 

通過以外で私が初めて福島を訪れたのは昨2013年2月のことでした。

この時の私の心情はコラムNo218をご覧下さい。

 

私が福島で働く理由ははなはだ単純です。

 

この時代に生きている者として、福島で働くべきでないか、と思うのです。

同じ生きるなら、いちばん困っているところ、人を必要としているところで働くべきでないか、

と思ったのです。

聖書の中で、主なる神はパウロの口を通して、私たちにこのように語っています。

 「喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい。」

 

福島でいま私がどこのような仕事をしているか、

次回お知らせします。

もったいぶっているわけではないのです。

 

自分の仕事をどこまで公表して良いやら、

迷っているのです。

 

 

 

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