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ときどきコラム

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2006年11月24日

苦渋の選択・・・

あなたならどうしますか?

やっと結論=実施写真を掲載します。

まだ退院しておられず試用レポートができないのですが、ちょっと掲載期間が延びすぎてしまいました。

 

11月6日(月)

このお宅の御主人(72歳)が疾病により下肢機能がほぼ全廃に。

現在入院中ですが退院準備のために住宅改修が必要です。

最大の課題は、家屋への出入り。

次のような条件があります。

○前面道路から1階床まで高低差が1m。

○テラス(タイル貼り)まで上がっても、玄関上框の段差〔写真右下〕が300o。

○〔写真左上〕のスペースに自動車を二台置きたい。

○ご本人は軽いリウマチで上肢の力も乏しい。車いす自走は何とか平坦地のみ。

○主たる介護者である奥様は腰痛あり。

さあ、どうしましょう?

西村は三つの案をつくって、ご家族と入院中の病院リハ科のスタッフに提示したのですが・・・

実はもう方針は決定しています。

後日、工事の進捗写真をご紹介します。

あなたならどんな提案をしますか?どんな選択をしますか?

11月7日(火) 00:55

下の図は現状図です。11月6日、当掲示板に宇宙でほぼ唯一の“投稿の常連”くわいさんが改造案を提示してくださいました。

熱心にこのサイトをご覧下さっていることに感謝いたします。

・・・で、くわいさんを始め、この私の“気まぐれ提案課題”に取り組んでくださる皆さんのご参考用としてこの図を掲載する次第です。

くわいさん以外の方も、投稿なさるかどうかは別として、考えて下されば幸いです。

私が考え提示した案と実際の施工写真は、追って掲載いたします。

11月8日(水) 02:00

下の図は「レンタル・持ち運び式スロープ使用案」です。7日、掲示板に書き込みあったくわいさんの提案を図にしました。

A案・・寝室に一台のスロープ設置・・a断面図参照

B案・・玄関とポーチに二台のスロープ設置・・b断面図参照

どちらの案も勾配はかなり急ですが、『力のある介助者なら可能』な方法です。

B案なら、腰の痛い奥様でも何とか車いすを昇降できそうです。

むしろ問題になるのは「一般に、利用者(家族)はスロープの架け外しを設置を面倒がり、設置したままにする」ことです。

本件でも「腰が痛いのでスロープの架け外しはしたくない。設置したままにすると駐車できない」という意見でした。

しかし、実施案とは五十歩百歩というか大差ない案なのです。くわいさん、賢明な提案ですよ・・次号に続く・・

11月12日(日) 24:23

くわいさんからの提案があり、このミニ連載は思いも掛けぬ展開になりました。でも他のだれからも反響ないのはちと寂しいです。

きょうは実際に私が提示した案をご紹介します。実施工事写真はもう少し後に掲載しますね。読者の皆さん、あなたならどうしますか?

考えてみてみてください。そして、ご意見を掲示板に投稿いただけませんか?

C−「昇降台」案

玄関に木製の「昇降台」を設置します。『道路の縁石を上がる』ように車いすを介助で上げ下げします。介助者が習熟してできるようになれば小規模な工事で済みます。玄関レベルまではスロープを、図のように北か南に設置します。

D−「段差解消機」案

介助者の負担が最も軽いはずです。寝室前に電動段差解消機を設置し介護保険用具貸与が利用できます。

解消機の最下降レベルまでスロープをつくります。高低差が大きくレンタルのスロープは使えないでしょう。

E−「ステージ+スロープ」案

勾配が強く介助者の負担が重くなります。しかし、駐車スペースは最も広くとれます。

ブロック壁の控え壁と塀沿いに水洗い場があるので、塀に沿ってスロープをつくることはできません。

∴結論

ご家族の出した決断は、E「ステージ+スロープ」案でした。

結論を出すに至った最大の要因は・・・駐車スペースの確保と車の通行し易さ、のようです。

最善とはいえない案で実施となりました。

まるで舞台と花道のようで、とんとんとんとんと跳ねて上がりたくなるようなスロープ。

主たる介護者である奥様の介助だけでは昇降困難、危険です。

電動車いすの試用を勧めました。

本日(11月23日)現在まだ入院中、試験外出もできていません。

2006年12月11日

先ほど東の窓に半月が昇っているのに気づきました。何となく得した気分。今夜の月の出は22:50頃。あす12日が下弦ですが天気悪そうなのできょう撮影しておこう〜っと・・・というわけで 1/15秒 F8.0

12日は工事中ずっと雨に降られていましたが夜には晴れ。24時頃、下弦の月が昇りました。1/10秒 F8.0

 

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