2006年10月の完成写真。勾配は1/4.8 腰の悪い介護者・奥さん一人で昇降不可能なことはわかっていました。 「送迎の職員が手伝えば」「電動車いすの駆動力を補助的に使えば」 いくつかの案を提示した上での結論でしたが、こんな考えをした私が悪い。くそったれ野郎です。 |
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2006年12月 被保険者ご本人が退院し、介護保険支給申請手続き終えてからのことでした。連絡をもらいました。 「デイケアの送迎職員が介助してスロープを降りていたら、ズルズル滑って転倒しそうになった」 介助方法がどうのこうの、私が言っても詮無いことです。だれが介助しても事故が起こらぬように・・・造るべきでした。 この月の中旬、一旦退院したご本人が、今度は脳梗塞を発症し再入院に。この入院期間中にステージとスロープを造り替えることになりました。 ↓ 2007年1月 〔写真・上〕 造った職人・大工にとってもつらい作業です。写真は解体したところ ↓ 〔写真・下〕 この高さにステージを造る=この玄関ポーチのタイル上段を拡幅してステージを造ることとしました。 |
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2007年1月 造り替えたスロープ+ステージ。勾配≒1/11 これなら奥さん一人で介助できます。自動車も何とか2台駐車可能。 前提条件の一つであった「奥さんの介助で上框段差昇降を折りたたみ式スロープでは無理。スロープの設置・折りたたみも奥さんではできない」が・・・やってみたらできた!なんのこっちゃ、でした。 私はヘルパー養成講座などで、次のように話しています。 「計画立案し提示された住宅改修について、『それでよし』と本人・家族が了解したら、使い勝手についての責任は本人・家族にある」 それでも、手すり位置の付け替え程度のことなら、「道義上の責任でその位置を勧めた自分が直しても良い」と考えていました。実際にそんな事例はありませんが。 しかし今回、「スロープが使えない」と連絡をもらったとき、「私の責任でない」とは言えませんでした。どう対処すべきか?直す費用はだれが負担するか?悩みました。でも数十分で私は結論を出しました。 いくつかの提案の内からご家族が選択した方法とはいえ、「それでは使えません」と施工を拒否すべきでした。 いえ、それ以前に、そんな方法を提案すべきではありませんでした。 工事そのものが悪い事例、経過も悪い事例です。施工業者・提案者がすべての責任を負えば良い、というものではありません。 あなたはどう思いますか? |
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