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ときどきコラム

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2009年2月23日

冬と春が混在するきょうこの頃。きんかんの後ろでは桃の花が咲いています。2月22日撮影

前号「ネコの福祉住環境」整備のお宅に赤ちゃん誕生。生後10日。ライオンに似た凛々しい美少年。血統書を付ければ10万円はするらしいですが、商売ではないので無償で譲るとか。2月22日撮影

間抜け二連発

市内某役所の掲示板に貼ってあったポスター

名前が間抜けてます

だれが日常会話で「富士山静岡空港」と呼ぶか。「静岡」より「富士山」の知名度がいくら高いとはいえ、くっつけなくても。“平成の大合併”で、つくばみらい市とか四国中央市とか、口にするのも恥ずかしい市名が増えています。「福祉住環境コーディネート 西村事務所」も、だれも(西村も)フルネームで呼ばないけど(>_<)

平成21年□(白紙張り紙)開港

ごり押し居座り官僚型知事と無能役人のミスで開港が延期されました。

続 “虚構”の静岡空港──県がひた隠す開港延期の本当の理由(前編)

「搭乗率が70%以下なら航空会社に税金で保証」って、論理は公共の福祉のためになるか。

国道一号線の案内標識も「→空港」がステッカーで隠されています。

「ユニットバスへの手すり取付け」手段について

 「昨年の工事記録」はあまりに反響少ないので連載休止または中止。

気まぐれビーナスでごめんね!(^^)!

さて〜本日のお題は・・・、かねてより「いつかは掲載しなくちゃ」と思いつつ、

避けていた課題。

以前に掲示板への回答で触れたことはありました。

今回まとめて掲載します。

この課題を避けていた理由は、

下地に適した部材の見極めが難しい、

現地で確認するしかない。

そして、その責をだれが負うかが、

介護保険の住宅改修ではおろそかになっているから。

拙著「介護保険の住宅改修マニュアル」でも、

少し触れただけでした。

申し訳ないです。

ユニットバスに手すりを取り付ける際の最重要点は、

下地に適合した部材の選定です。

残念ながら、万能の部材はありません。

顧客に対して責任を負うのは、請負者です。

住宅改修工事では、

建築知識を持つ者が請け負うとは限りません。

むしろ、少ないと言って良いでしょう。

さらに、だれもがみんな知っている月光仮面のようなもので、

リフォーム工事全般の課題でもあります。

まったくの素人でもリフォーム業ができるのですから。

「ユニットバスには手すりが取り付けられません。

壁を造り直すしかありません」

と説明する業者が結構あるらしいのです。

余談ですが、

消防法で設置が義務付けられた住宅用火災警報器。

住民が信頼するであろう自治会の斡旋価格が、市販の倍程度。

5分以下で済む工事費が2,000円/1ヶ。

「リフォームなんてぼろい商売」

雨後の竹の子、梅雨のカビ、水たまりのボウフラのように、

いくらでもリフォーム業者などわいてきます。


以下は壁の素材と部材別の施工例です。

1.在来工法浴室と同様に

2.吸盤+接着剤の併用手すり

3.インテリア・バー(UB後付けタイプ)

4.安寿セーフティバー ユニットバス用

写真は、左・・施工前または施工中、右・・取付け後です。

1.在来工法浴室と同様に

鋼板に被膜や、ほうろう引きの壁面ならビスが効きます。

私はいつも磁石を持参し、鋼板下地かどうか確認します。

鋼板でも、手すりメーカーのカタログや施工説明書には「不可」と書いているものもあります。

しかし、まず大丈夫です。

手で壁面全体を押してみてベコベコすると不安です。

裏面の骨(リブ)に近いところで固定できるような部材を選ぶ配慮も必要です。

写真左(ピンぼけで申し訳ない)は、先穴にシリコンシーリング剤を充填しているところです。

タイル貼りの壁面は、在来工法同様のアンカー打ち込みでOKです。

why?

because タイルが下地パネルに付着していますから。

2.「サクションバー」ホクメイ株式会社

吸盤+接着剤の併用。

長所・・・取付けは穴を開けずに済みます。見た目はスマート。握り部分の断面が扁平で、指が掛かりやすい。

短所・・・平滑な面でなければ取付け不可。タイルの目地に掛かってもだめ。

施工者は、二液型接着剤を混合するための工具(左写真の“ガン”)を購入せねばならない。

「耐用年数7年」施工説明書と施工後に貼るステッカーに明記あり。

しかし、このことをカタログに掲載していないのは、不親切というか・・・おかしい。

3.インテリア・バー(UB後付けタイプ)TOTO株式会社

カタログに、「TOTO製のユニットバス以外には取付けないで下さい」と記載あり。

それでも使うなら施工者が責任を負ってください、ということです。

この写真は、もちろん私の責任で取り付けた工事です。

築30年ほど経過しているお宅。

プレハブ工法の、まったく仮設ハウス同様の住宅。

こんな会社が今も大手住宅メーカーとして存続しているのが、

悲しい。

写真左上から右へ。

1.プラスターボードに化粧板が貼ってあるだけの壁面。

よくもまあ、こんなユニットバスをよく作ったものです。

完成写真に写っていますが、壁の隅ははげチョロケ。

板に穴を開ける工具(ホール・ソー)で丸い穴を開けます。

2.中空の壁内に、突っ張り材(手裏剣のように開く部材)を挿入。

3.取り付け用金具を取り付け。

4.金具に手すりを取り付け。

完成写真の縦手すりは、ユニットの柱材に直接ビスを効かせています。

4.安寿セーフティバー ユニットバス用 アロン化成株式会社

取付け方の説明が、メーカーのホームページに詳しく記載ありますので参照下さい。

後発、つまり他社の製品を検討して作られているわけですから、良くできています。

壁面がプラスターボードやFRPでも対応できると謳っています。

現在のところ、ユニットバス用手すりとして最善の選択と思います。

もちろん、

「施工者が説明書をしっかり読み込んで適切に施工する」が必要条件です。

実際に施工する作業員さん、大工や配管工さんは、なかなか説明書(マニュアル)を読んでくれません。

ユーザーも同様ですが(-_-;)

顧客から請け負った者が、しっかり施工を管理する必要があります。

 

写真上から

1.ドリルで穴を開けます。

2. 角座金の付いたプラスチックアンカーを穴に差し込み、

3. 木ねじを挿入すると、先のアンカーが内部でだんご状になって台座が固定されます。

4.手すりを固定。

5.完成

 

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