ホームページへ戻る

「ときどきコラム」トップに戻る

ときどきコラム

193

2009年6月16日

 

 介護福祉士専門学校のフィールドワーク。JR浜松駅にて

西村「・・・この駅の設備は、かつての交通バリアフリー法、現在はバリアフリー新法に則ってだれもが使いやすいように整備されています。例えば、自動券売機は車いす使用者にも使えるように・・・」

学生たち「先生!(タッチパネルの)液晶画面が車いすから見えません」

西村 (ゲッ、そんな現実も知らなかった・・・恥ずかしい)

「それは、介助者が見やすいように・・・そんな論理はないよね〜

専門家やデザイナーが莫大な費用を掛けて開発しても失敗はあるもので・・・みんなが社会に出たら、利用者の目線を大事にしてね〜」、とわかったようなわからないようなコメント・・・

この一事だけでも、今年のフィールドワークをした意義はありました。

学生の諸君に教えられました。

もし、自動販売機開発者や鉄道会社がまじめに『介助者が見やすいように』と考えているなら大間違いです。

『車いす利用者も介助者も見やすいように』とすべき。

液晶画面の視野角性能向上と、パネルの大きさや傾斜角の工夫で解決できるはずです。

 追記:液晶画面の視認性は、券売機自体の性能だけでなく自然光や照明器具の配置・明るさの影響を大きく受けます。反射や映り込みが発生するわけです。もちろん、これらの条件を勘案して設置する必要があるわけです。

「ユニバーサルデザインの機器を設置すればそれでいいんだ」という、管理者(JR)とメーカーの意志の低さを感じてしまいます。実際の車いす利用者の利便など意に介していないのではないか。

後日、再度現場を確認して、管理者に申し入れてみます。

福祉住環境コーディネーターを一から勉強することに

経緯は割愛します。 

福祉住環境コーディネーター3級検定の受検対策講座の講師を引き受けることになりました。

講師を引き受けるということは、自分自身が一から学び直すということです。

依頼から講座開始まで二週間です。6時間×5日+模擬試験。

いつも睡眠は4時間以下ですが、さらに自分を追い詰めるのもいっかー、です。

この講座は離転職者訓練の一環です。

受講資格は、職安(ハローワーク)で職業相談を受けたうえで申し込み方に限られています。

この急な講師依頼を引き受けた理由は、

今の不景気な時節に求職している人たちの少しでも役に立つなら、

そして、自分自身がもう一度、

福祉住環境コーディネーターを勉強しておく意義もあるだろう、と考えました。

3級公式テキストをみると、2007年2月の新版です。

私の2級合格が2000年、1級合格が2003年ですから、新しく学び直すには良い機会でしょう。

この検定試験にはいくつかの思いがあって、コラムでも幾度か触れてきました。

また機会があればグチグチ?書きますねー

 

このページのトップに戻る