『健康な身体障害者』であること 〜良い習慣を継続する〜 前回のコラム「働けることに感謝」でも書きましたが、自分では今のところ『健康な身体障害者』だと思っています。また、今年元旦のコラム「2007年にしたいこと-1 」 の続きとして「今年も『健康な身体障害者』であり続けたい」のです。 そもそも「身体障害者とはなんぞや?」「健康とはなんぞや?」という話しになると、もう私の手に負えない論議になりますので、ここでは以下のように整理しておきます。 1975年 国連で採択された【障害者の権利宣言】より 「障害者」という言葉は、先天的か否かにかかわらず、身体的又は精神的能力の不全のために、通常の個人又は社会生活に必要なことを確保することが、自分自身では完全に又は部分的にできない人のことを意味する。 私は左上肢麻痺ですが日常生活のほとんどは自立しています。すべての作業の能率が受傷前に比していくらか、二割くらいでしょうか、は落ちていると感じますが。そんな中で、練習してもなかなかできず、ほとんどあきらめている動作がいくつかあります。 ○靴ひもが結べない 作業療法士さんのつくった自助具もあるのですが、めんどくさくて実用的とは思えません。→ひものない、スリップオン式の靴だけをはいています。 ○上衣のファスナーが閉められない ファスナーの根本と呼ぶのでしょうか、こちらを押さえられないと閉めるのが難しいのです。→口で押さえるなど四苦八苦しています。ズボンのファスナーのように、履いていれば片側が押さえられている(引っ張る方向の反力側に張力がかかっている)着衣なら容易です。筆入れなどの小物ならば口や足ででも押さえられるので何とかなります。 わが国では1993年制定の【障害者基本法】でこう定義されています。 第2条 この法律において「障害者」とは、身体障害、知的障害又は精神障害があるために、長期にわたり日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者を言う。 さらに第4条では 「身体障害者」とは・・(中略)・・身体障害者手帳の交付を受けたものをいう。 ∴私は身障手帳2級の交付を受けているので、制度上は立派な?身体障害者です。 この項、さらに興味のある方はWHO(世界保健機関)の国際障害分類の改訂版「国際生活機能分類(ICF)」について解説した厚生労働書のサイトをご覧下さい。 「健康」とは WHOによる定義 身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない。(昭和26年官報掲載の邦訳) 健康観は一人一人違います。上の定義の「完全に良好な状態」などあり得るかなあ?そして「身障者なりの健康」もあるんです。 私は現在、定期的な受診はなく、常用している薬もありません。「機能全廃」と診断されている左手はいつも「しびれ女のブルース」(ご存じ?正司敏江姉さんのうたです)状態ですが、時々襲ってくる刺すような痛みの時は頓服で痛み止めを内服します。
このような私ですが『健康な身体障害者』と自称して差し支えないでしょう? どちらかというと健康でないのは精神の方でしょうか(-_-;) ・・・そんなわけで、『健康な身体障害者』であり続けるためにはどうすればよいか?と自分なりに考えました。 この分野のprofessional保健師さんの意見など聞きたいものですが、「お金がもったいない」だけの理由で開業以来健康診断も受けていない私が経験から行き着いた手段は↓ 良い習慣を継続することであります(^_^)v 「習慣は人の性行に深くしみこんで、 私はまことに精神的に弱く、根気のない、「根性なし」です。自分の意志では何事もやり遂げることができないのです。もう習慣にするしかない、と思うに至ったのです。 『健康な身体障害者』であり続けるために現在継続している習慣は次のようなものです。 |
現在続けている習慣 自分で「良い習慣だから継続したい」と思っているものです 1.朝6:20起床、整容・着替え、聖書通読 左上肢を熱い湯につけて感覚を取り戻します。ビーフンを湯につけてもどすようなもの?です。 聖書通読は毎日3〜4章、「精神の健康」のために必須。
2.自宅前の道路掃除 自宅で仕事していて通勤のない私にとっては、これが朝起きるための一つの目的でもあり手段となります。家の向かいが中学校で、砂と落ち葉が毎日溜まっています。 となりのおばさんが「嫁いできたときからずっとしている」とおっしゃるので50年以上!すごい習慣、恐れ入ります(^^;) 私が外に出るとうちの前までしてくださっていることも多いのですが、何とか負けぬよう、少しだけでも掃き掃除します。 約30mをとなりのおばさんか私が掃除します。実際は7割がおばさんですがm(_ _)m 3.ラジオ体操 NHK総合TV では6:30からなので、起床してすぐは無理。 録画し、始業前にHD録画を再生し体操しています。 若い頃、ほんの数年前までは「こんな体操何のために?」と思ったけれど、今は体操しておかないと不安です。 ぎっくり腰や五十肩防止にはちょうど良い運動と思います。 4.毎朝体重と体脂肪を計測 間食は辛抱、腹八分目 BMIを21から23に保つ ことを目安にしています。 BMIはBody Mass Indexの略。有疾患率が最も低い点を「理想体重」と設定しており、22が理想体重とされています。 算出方法 BMI=体重 [s] / 身長[m] / 身長[m] 私の身長165pなので、逆算すると、 BMI22では「理想の体重=59.90s」となります。 しかし、私は左上半身の筋肉が落ちているので、自分で勝手に「補正値=3s」と設定しています。 これで計算すると次のようになります。 BMI21→実体重54.17s BMI22→実体重56.89s BMI23→実体重59.61s 計測を始めた2006年5月以降、体重は56.0〜58.4sで、100%目標範囲内で推移しています。 体脂肪はずっと14〜17%です。 30歳以上男性の適正範囲は17〜23%、25%は肥満とされています。 私はとり年ですが・・・私の肉はぱさついておいしくないですね(^_^;) 5.毎晩のウオーキングと腹筋運動 以前のコラムでも紹介しましたが、昨年5月に何となく500円の万歩計を買って以来の習慣です。雨のひどい夜・疲れてバテバテの夜は休みますが、忙しく締め切りに追われていても歩き、実施率9割程度。 20時〜23時の間で仕事の区切りがついた時にスタート。 近くの川の土手コースをちょっと早足、時速6qで40〜50分、4〜5qを歩きます。途中、14階建ての高層住宅の12階あたりまでの昇降を含みます。 2000円くらいの安いスニーカーで歩いていたら膝や足首の関節が痛くなり、現在履いているのはアメリカのアウトドアシューズ専門メーカー・MERREL社製。国内メーカーではひもなしの良い靴が見つかりませんでした。 撥水・透湿性のある天然皮革製で底とかかとが独特の形状。この靴にしたら関節の痛みがなくなりました。 昨年夏まで15,000円だったものが廃版になったらしく何と半額に!(^^)!安くて良い買い物をしましたが、靴をケチったらまた膝を痛めることになりそうです。この靴をまとめ買いしておこうかとさえ思います。他に良いお勧めの靴があったら教えてくださいませ。 寝る前には布団の上で腹筋運動100回・・ 「睡眠時間を削ってウオーキングしても本末転倒では?」とも思いますが、運動が習慣になってから良いことずくめです。 ○毎夜ダラダラ続けていた仕事にメリハリがついた ○月や星の動きに関心を持つようになったことがうれしい ○少々の距離を歩くのが苦にならなくなった。駅や役所等でエスカレーターに乗りたいと思わなくなった。 ○夜の運動のせいか寝付きが良くなった (いつも2時頃ですからもともとバタンキューでしたが。) こんなわけで睡眠時間は4.5時間程度です。 長生きは望まないので、 『健康な身体障害者』 であり続けて、ぽっくり逝きたいなあ。 あれ、結論はぽっくり信仰かいな(-_-;) もう君とはやっとられんわ ちゃんちゃん |