ホームページへ戻る

「ときどきコラム」トップに戻る

ときどきコラム

93
2005年9月30日

国際福祉機器(HCR) 「勉強してきました」ちょこっと報告

2005年9月29日(木)、3年ぶりにHCR展に出かけてきました。

朝7:46浜松駅発東海道新幹線ひかり、品川から新橋経由「ゆりかもめ」

9:50には会場の東京ビックサイトに着きました。

10時開場と同時に入場。

3年ぶり、というのはちょっと怠惰だったかもしれません。

上京することは、私にとってとても大きなエネルギーとモチベーションが必要なのですよ。

「時間と交通費を使う価値があるのか?」とぎりぎりまで迷うのです。

今年は5月に名古屋での「第8回国際福祉健康産業展」にも出向いたのですが、

出展企業158社で、HCR展の629社の1/4、比ぶべくもないような規模でした。

もちろん出展社数が多ければ良いというものではありませんが、

各社はHCR展を新製品発表の場とするなど、力が入っているようです。

で、出展製品カタログ集(1000円也)でチェックし「これはどうしても見ておきたい」

ブースを中心に、途中パン1個とコーヒーを食し、午後4時までへとへとになりつつ勉強してきました。

その中から、私が特に興味をひかれた

階段昇降用リフトについてレポートします。

もちろん、自分の頭の中を整理しておきたいからでもありますが。

このサイトの「制度情報」で紹介しましたが

明2006年度から介護保険貸与品目に加えられることが検討されています。

厚生労働省の「給付対象となる福祉用具の見直し」によれば以下のようになっています。

「・・解釈通知の床走行式リフトの規定において、

『・・・キャスタで床を移動し・・・』の部分を

『・・・キャスタで床又は階段等を移動し・・・』とする」

数社から同様の機能の出展がありました。

数年前から発売されていたものですが、

私は、「値段は高いし、施設や送迎に使う法人が所有すべきものだなあ」と思い、

ほとんど関心を持っていませんでした。

1.ナブテスコ社画像セット4サンプル4

なぜかこの会社のホームページをみても、この製品については一切記載がありません。

本業は別の事業なので、あまり力を入れていないのでしょうか?

というわけで、下の写真は同社のパンフレットを私がデジカメで撮影したものです。(無断で(^_^;))

前述の厚生労働省の文書では、C-MAXの写真が掲載されており、

この製品を想定しているようです。

階段移動用リフト

「C-MAX」

被介護者がこの機械に直接乗ります。平坦地では介助型車いすのように使えるので、

「階段昇降ができる介助型車いす」と言えますね。

バッテリー駆動式。

車いす用階段昇降ユニット

「S-MAX」

C−MAXとの違いは、「車いすに取り付ける」ということ。

後輪が12〜24インチのほとんどの車いすに装着可能とのこと。

C−MAXに比べると、最小回転半径などは大きくなりますが、「車いす利用者本人は移乗しなくてよい」というメリットがあります。

バッテリー駆動式。

 

2.(株)アルバジャパン画像セット4サンプル4

ドイツ、ウルリッヒ・アルバー社の日本法人。

車いす用階段昇降機

「スカラモービル」

前掲S-MAXに似ていますが、世界13カ国特許取得。

バッテリー駆動式。

希望小売価格

本体\892,500+専用車いす\148,000+ブラケット\33,600

専用以外の車いす登載用具は\189,000

 

3.(株)サンワ画像セット4サンプル4

特色はキャタピラ式であること

発売元のアビリティーズ社の方がおなじみですが、メーカーはこちらだそうです。

私は輸入品だと思っていました。失礼いたしました。

詳細は同社のホームページに詳しく動画まで使って紹介されていますので、

そちらをご覧ください。

他に、下降のみの非常用階段避難車「キャリダン」など、品揃え豊富です。

電動階段昇降車

「ステアチェア」SC-1

前掲「C-MAX」同様、直接すわるタイプ。

世界7カ国特許取得。

バッテリー駆動式。

希望小売価格\417,900

 

車いす用電動階段昇降車

「ステアエイド」SA-2

前掲S-MAX同様、車いすを装着して使用。世界7カ国特許取得。

この製品はアビリティーズ・ケアネット(株)が国内発売元、

だそうです。

バッテリー駆動式。

本来は介助用でしょうが、HCR会場では車いすに乗っている本人だけでも階段昇降していました。

手動車いす対応 希望小売価格\714,000

車いす用電動階段昇降車

「ステアシップ」TRE-52

こちらは電動車いすにも対応型。雪上車のような形状。

 

バッテリー駆動式。

希望小売価格\1,344,000

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衆議院総選挙を終えて   2005年9月13日

東條型ファシズムの不安

〜自民党大勝に思う〜

保阪正康氏のコメントから

9月11日の投票、開票結果について、読者の皆さんはどのように感じていますか?

「えらいことになったなあ。日本はこれからどうなっていくんだろうか」と漠然と思う人が多いのでは。

私は若い頃は、日本の将来なんぞ考えたこともない、いたってノンポリでしたが、子どもや孫や、無数の人たちの未来を考えるようになったのは年齢のためだけでしょうか。

以下は、中日新聞9月13日付け夕刊から私が勝手に抜粋したものです。(著作権を無視して申し訳ない)8月に氏の著作『あの戦争は何だったのか』を読んだばかりでしたので、特に興味をひかれました。

・・・この結果ではまさに大政翼賛会的方向が加速されるだけではないかと懸念される・・・

・・・衆議院で2/3を超えればどのような法案も小泉自民党の思うがままになってしまう。表面上はファシズム体制も可能になった。今回の選挙は戦後60年そのものの負の遺産ということで歴史に刻まれるように思う。

・・・昭和史の中にこれと近似した総選挙が二回あったと感じていた。

ひとつは、昭和17年4月の東条英機首相による翼賛選挙。・・・「聖戦完遂」の名のもとに、東條の意を受けた翼賛政治体制協議会が候補者の推薦、非推薦の峻別を行っての総選挙であった。・・・議会は「死んだ状態」になる。

もうひとつは、吉田茂首相が昭和27年8月に行った抜き打ち解散選挙である。

・・・吉田は自由党内反吉田派の鳩山派議員の追い落としを図って、議会開会二日目にまったく抜き打ちで解散してしまう。

・・・今回の総選挙は、「聖戦の完遂」を「郵政民営化」に変えれば東條型だし、政敵の抹殺を図る点ではより吉田型に近い。

・・・小泉首相は東條型、吉田型のいずれももちあわせていて、結果的に東條型のファシズムに近づく可能性があるのではないか、とさえ思う。

・・・イエスかノーかだけを迫る扇動的な演説やプロセスを省いてのフレーズ好みは、この社会の欲求不満の人たちをひきつけるし、常に「敵」を想定する手法は思考や論議を遠ざけ、感情が全面にでてくる社会の空気を生んでいく。

非礼な推測になるが、今回の総選挙で小泉自民党の尖兵となった刺客と称する「推薦議員」への無党派層の票は、この社会の空気に流されていると分析できるのではないか。

・・・表現の自由を含めて市民的権利が保障されている社会にあって、実はその権利に倦んでいて、結論のみを感情で求めてそれで事足れりとする風潮がファシズムに直結していく。恫喝で世論が一元化するようなことがあってはならない。

小泉首相の感情を主軸にする言動は、私たち自身の日常生活そのものの反映ではないか。そのことに改めて思いを馳せるべきだと思う。

(抜粋はここまでです)

いまの時代のキーワードは感情でしょうか。だれもが思考停止状態になっていて、国民感情を繰るのに長けた政治家やマスコミに踊らされているのでしょうか。

衆議院解散で一旦棚上げになった、障害者自立支援法案と郵政民営化法案が、9月末からの特別国会で強制採決される見通しです。

私たち国民が投票したことの責任は、私たち自身が負うことになります。

今晩(2005.9.18)は中秋の名月です

19:45撮影、月齢14.7

まだ高度が低いので、

かなり黄色い、白内障のような?月です。