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住宅改修工事のための図面の読み方、描き方
vol.
タイトル
1
連載開始にあたって。【基本編1】平面図と展開図
2

【基本編2】基準線、モジュール、尺貫法

3
【実践編1】実測による平面図の描き方(1)
【実践編2】実測による平面図の描き方(2)
【基本編3】表現方法(図示記号)

【実践編3】実測による平面図の描き方(3)

vol.6 【実践編1】実測による平面図の描き方(3)

 vol.4【実践編2】実測による平面図の描き方(2)からの続き

4. 開口部・壁・器具や家具・文字などを記入していく

図3

4.どんどん描き進めていく

ここまでで基準線を描き終わっているので、建物の形状に誤りはないことが前提です。

目で見、寸法・サイズを確認しながらどんどん描き加えていきます。

「実測図」なので、迷うことはありません。とにかく、ありのままの情報を記入します。

記入すべき内容(要素)

   1.開口部

      ほとんどは建具がはまっているはずです。

      ドア、引き戸、引き違い戸、折り戸、引き違い窓など。

      アコーディオンカーテンやカーテンの場合もあります。

      平面図で表現しにくいジャロジー窓(細いガラスが羽根のように並んでいて、ハンドルを回して開閉する)などは、

      文字で記入します。

   2.壁

      厳密には柱のまわりに仕上げの厚みがありますが、この厚みまで表現する必要はありません。

      柱の断面線の延長線をそのまま壁の厚みとしましょう。

   3.器具・家具

      便器や洗面器・浴槽などの設備機器、流し台や洗濯機、ベッドやテーブルや机、タンスなど。

      対象者の日常生活動作(ADL)に影響がありそうなものはできるだけ記入しましょう。

      特に影響が大きなものはサイズも記入しておけば、改修計画を立てる際に便利です。

   4.部分断面図

      段差を表すために記入します。

      別紙として展開図や断面図を描くよりも楽ですし、計画を建てる際にも便利です。

   5.文字・寸法などの情報

      通常の建築設計図なら必ず寸法を記入しますが、この用途の図では必要ありません。

      しかし、室名や必要に応じて開口部の寸法などの情報を記入します。

      「だれが見てもわかる」図とするために、ルールにこだわらず、どんどん情報を記入しましょう。